新年が明けて、鏡開きを迎えると供えてあった鏡餅を食べるご家庭も多いかと思います。
昔の鏡の形に似ていたことから鏡餅と呼ばれるようになったといわれている鏡餅ですが、いざ調理しようと切ろうと思っても硬すぎて切るのに困ったという方も多いのではないでしょうか?
また、年末から1月11日の鏡開きまで約2週間、飾ってあったためカビが生えてしまったというケースも多々ありますね。
そこでここでは、鏡餅の切り方とカビ対策、そしておいしい食べ方をご紹介していますのでご参考にしてみてください。
硬すぎて切りにくい鏡餅の切り方
年末から飾っておいたため、非常に硬くなってしまい切るのが困難になりがちな鏡餅。
そもそも昔は鏡餅を切るのは「切る」という行為自体はマイナスなイメージと考えられていて切ることが禁止されていた時代もあったそうです。
また、硬くなった餅を無理やり包丁と切ろうとして下手をすると跳ね返って新年早々、大けがを負ってしまう危険性もあります。
そこで、ここでは鏡餅の安全な切り方をご紹介いたします。
鏡餅を細かくするために「切る」という方法がパっと浮かぶかと思いますが、先にも少し触れたように、昔は切ることが禁止されため、切るという発想はなく、木槌などで細かく砕いていたようです。
そのため「切る」にこだわりがなければ、現代では金づちという木槌よりも強力な道具があるので、それらを使って叩いて砕くという方法が手軽な方法かと思います。
ただし、直接、鏡餅に木槌や金槌を使って叩くと衛生的にも好ましくないのでビニール袋などに鏡餅を入れてからタオルなどを上にかぶせて叩くことで鏡餅も飛び散ることがなく砕くことができるのでおすすめです。
また、砕く際は鏡餅を置く場所にも考慮していただき床が傷つかないよう配慮しましょう。
リサーチした中では、個人的に面白い方法もあったのでご紹介しておきます。
なんと、自動車で轢いて砕くという方法です。
鏡餅をゴミ袋などの大きいビニール袋に二重で包んでから段ボールで覆い、硬い路面に置いて自動車のタイヤで轢くそうです。
自動車の重量が大きければ大きいほど効果はありそうですね。
しかし、鏡餅のそもそものあり方を考えると、歳神の供え物でもあり日本の伝統的文化でもあるということから、自動車で轢いて砕くといった大胆な発想はおもしろいかもしれませんが、神様が絡んでくると気はすすまず、あまりおすすめはできません。
そういった意味では金槌よりも木槌の方が鏡開きとしての雰囲気は出るかもしれません。
基本的に叩いて砕く方法が一般的のようですが、切るにしても砕いて細かくしてからの方が切れやすくなります。
さらに、事前にしばらく鏡餅を干しておくとヒビがはいって割れやすくなり、叩けばより砕けやすく切りやすくなるそうです。
ここまでは自宅などで餅つきで作った鏡餅に関しての内容としてご紹介させていただきましたが、近年ではスーパーなどでも販売しており、鏡餅を買って飾るという方も多いかと思います。
その場合、たいてい鏡餅の形をしたプラスチック容器に鏡餅が覆われているかと思いますが、切り餅として複数入っているタイプと鏡餅一個がそのまま覆われているタイプが存在します。
切り餅であれば、そのままビニールを剥がして調理すればよろしいかと思いますが、鏡餅一個のタイプですとプラスチック容器から取り出したり切るのに苦労するようです。
この場合は、容器が電子レンジ加熱可能であれば、電子レンジで温めてから鏡餅を柔らかくして切ることが可能です。
また、電子レンジ加熱不可の場合は鏡餅をお湯で温めてから取り出して必要であれば別の電子レンジ加熱可能な容器にいれて加熱して柔らかくする方法があります。
いずれにしましても市販の鏡餅であればパッケージに説明文は記載されているかと思いますのでご確認の上で切るようにしましょう。
ポイント
鏡餅を金槌などで叩いて細かく砕いてから切る
鏡餅のカビ対策
鏡餅を年末から飾り始めて鏡開きまで飾っていると、カビが生えてしまったり、気を付けていても餅自体がカビの生えやすい性質なのか気づいたらカビが生えていたなんてことはたびたびあるかと思います。
せっかく食べるために細かくしたのにカビが生えてしまって食べるのをやめて廃棄してしまったなんて方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな鏡餅のカビ対策についてご紹介します。
まず、カビが生えてしまった場合ですが、使い古しの歯ブラシでカビをこすって落としたり包丁で削ったりするが多いかと思います。
そうなる前の対策方法として、「からし」や「わさび」を用いるという方法があるようで、結構、効果がえられているようです。
具体的には、鏡餅を切ってタッパーなどの容器に入れて冷蔵庫で保存する場合に、小皿などに「粉末のからし」を盛って水で溶いて練ったものを小皿のまま鏡餅と一緒にタッパーに入れておくと餅にカビが生えにくくなるそうです。
餅が小皿に近ければ近いほど効果があるようで、小皿から遠いとカビが生えやすくなるので、大き目のタッパーを用意して数か所に同じ小皿を配置すると鏡餅全体的にカビ対策になるようです。
毎年、鏡餅のカビに悩まされているようでしたらぜひお試しください。
また、からしの代わりに「わさび」を使用しても効果があるようで「粉末のからし」同様に小皿に「練りわさび」を入れておくと同じ効果がえられるようです。
さらに、タッパーの蓋に貼り付け可能な「カイロ」を張り付けておくと一層カビ防止の効果が得られるようなので、こちらもぜひお試しください。
ポイント
鏡餅のカビ対策は「からし」や「わさび」を使ってカビを防ぐ
鏡餅のおいしい食べ方
さて、鏡餅が切れてカビの対策も万全であれば、最後はおいしく鏡餅をいただきたいですよね。
しかし、毎年、変わり映えない同じ食べ方ですと飽きてしまうかもしれません。
そこで、ここでは少し変化を加えた鏡餅の食べ方をご紹介します。
鏡餅をそのまま焼いて砂糖醤油やきな粉に漬けて食べたり、雑煮として食べたりすることが一般的な食べ方かと思いますが、少し変化を加えるとするならば、鏡餅を油で揚げてみてはいかがでしょうか?
揚げ餅も既にご存知の方も多いかと思いますが、知らない方はぜひお試しください。
好きな人はかなり病みつきになるようです。
味付けとしては、塩や醤油が一般的ですが、カレー粉などをかけて食べてみると一味違った味を楽しむことができるようです。
おやつとしても酒の肴としてもぴったりですね。
また、餅はチーズやバターとも相性がいいので、チーズを使うのであれば餅ピザにして焼いてみたり、バターであればバター醤油を塗って焼くと、とっても香ばしくておいしくいただくことができます。
少し手間を加えるた食べ方ですと、コンソメスープに餅を入れて食べるという方法もあるようで、これにソーセージや野菜を加えると西洋風の雑煮に仕上がり、また一味変わった楽しみ方ができそうです。
料理の世界は例をあげたらキリがありませんが、餅・レシピなどで検索してみると数えきれないほどの餅を使ったレシピが出てくるのでお気に入りのレシピを見つけて試してみるのもおもしろいかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
鏡餅の切り方、カビの対策、そしておいしい食べ方をお伝えしてきましたが、たかが餅、されど餅といった感じ、とても奥深いですね。
ここで紹介させいただいた内容はあくまで一例ですが、もしご自身で試してみたいというものがありましたらご参考にしていただければと思います。
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