野沢温泉道祖神祭りの道祖神とは?祭の概要とアクセス方法を紹介

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ウインタースポーツがお好きな方は多いかと思います。

スキーやスノボー、毎年楽しまれる方も多々いらっしゃいますよね。

有名なウインタースポーツスポットのひとつとして長野県野沢温泉村が有名です。

野沢温泉といえば、ウインタースポーツ以外に年明けに行われる「道祖神祭り」も三大火祭りとして有名です。

ここでは、そんな野沢温泉道祖神祭りについてご紹介しますのでスキーやスノボーついでに参加してみてはいいかがでしょうか。

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野沢温泉道祖神祭りの道祖神とは

道祖神祭りの概要をお伝えする前に、そもそも道祖神がどんな神様なのかをここではお伝えします。

道祖神(どうそじん)は災厄からの守り神として石像などに刻んで、主に集落の境界、集落の中心、道の辻、三叉路などに祀られています。

また、「どうろくじん」、「さいのかみ」、「さえのかみ」などとも呼ばれています。

日本各地に広く祀られているのが特徴的な民間信仰の神として、子供の成長や子宝などの子孫繁栄が祈願されます。

近年では旅や交通安全の神としても信仰されているようです。

各地での内容は様々であり、野沢温泉村が位置する長野県北信エリアでは、「初子の祝い」、「厄年の祓い」、「良縁祈願」などが特徴的です。

このように、様々な役割をもっている神様である故、決まった形がありません。

たいてい、石を材質として作られているものが多いですが、使用される石も天然石であったり、加工石など形状も様々です。

像の種類も多彩であり、野沢温泉では男神と女神の双体道祖神となっています。

男神を「八衢比古神(やちまたひこのかみ)」、女神を「八衢比賣神(やちまたひめのかみ)」と呼ばれています。

なお、容姿が非常に悪く、婿にも嫁に行けずにいたこの両者が結ばれて、男の子が生まれたという言い伝えを元に縁結びと子宝の神とされています。

さらに、男女1体の木造の道祖神は村中どこの家にも神棚に1年間祀られていて、後述する道祖神祭りにおいて祭会場に用意された大きな盥に各家庭から持ち込んだ道祖神を納め、他の家から納められた中から気に入った道祖神を持ち帰り、また次の1年間祀ります。

この儀式が縁結びのひとつとされています。

ポイント

道祖神=災厄からの守り神、縁結びの神、子宝の神

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野沢温泉道祖神祭りの概要

一般的に日本各地で行われる道祖神祭りは「火祭り」として行われることが多く、特に野沢温泉村で行われる道祖神祭りに関しては壮大な規模で村全体で組織的に行われることで有名です。

その組織は古くは江戸時代から続いてと言われていて、野沢温泉村の村人の自治組織であり、「野沢組」と呼ばれます。

野沢組の代表を「惣代」として道祖神祭りでは総元締めを務めます。

祭の執行役は40歳~42歳の厄年を迎える男性で構成された「三夜講」と呼ばれる組織で、3年に渡り同メンバーで祭の執行を務めます。

さらにここに25歳の厄年を迎えた男性が加わります。

道祖神祭りの準備のために1週間以上も仕事を含む私生活を犠牲にし、これをやり遂げることで一人前と認められ、初めて野沢温泉村の大人の仲間入りが果たせるとされているようです。

こういったことから野沢温泉村の道祖神祭りは、人間形成の場としても重要な役割を担っているといえます。

祭の事前準備には祭に設置される「初灯籠造り」「社殿造り」があり、それぞれの内容を以下にまとめます。

・初灯籠造り

前の年に長男が生まれた家庭では、生まれた子供の成長を祈願して、初灯籠を灯籠棟梁の指示の元、親戚や友人を集めて造られます。

灯籠の高さは9メートルにもおよび、中心柱として下段にミズナラ、上段にスギを使って造られ、最上部に御幣を取り付け、その下に傘を取り付け、傘から赤の垂れ幕を下げて家紋をつけるのが特徴的です。

傘の下には風鈴、丸灯籠、白扇子、ようらくなどがつるされます。

さらに、絵が描かれた菱灯籠を取り付け、柳の枝のように垂らした竹ひごの中央に万灯籠を取り付けます。

最下部には竹の輪を二重につるして、親戚や友人が書いた書初めが張り付けられます。

灯籠造りは秋ごろから行われ、祭本番直前の1月11日に家の前で灯籠を組み立てて、完成の祝宴として「灯籠丸め」が行われます。

そして、祭当日まで家の前に建てて、祭当日に灯籠造りに参加した親戚や友人が集まって灯籠送りの宴を行ったのち、たいまつの火を先頭に灯籠を祭り会場へ運び出します。

最後は火祭りクライマックスにて灯籠を燃やすします。

・社殿造り

社殿の材料であるブナの大木は前年の秋から山から切り出されます。

「御神木里引き」と呼ばれる儀式では、社殿の中心となる長さ20mもある5本の大木のうち、25歳の厄年と42歳の厄年が2手にわかれて、日陰ゲレンデから温泉街を沿道から御神酒を奉納されながら約3時間かけて会場まで引き出します。

社殿造りは祭前日の朝から深夜、さらに当日の午前中に行われ昼までにすべて手作業で、伝統を重んじて、針金や釘など一切使用されずに造られます。

社殿の上部は厄年の男性が乗るスペースとなり、高さ10m、広さ8m四方とかなり巨大な建造物として完成します。

こうした事前準備を踏まえて、いよいよ道祖神祭りの本番を迎えます。

祭の流れは以下のとおりです。

19:00 火元もらい

19:30 燈篭到着

20:00 花火、道祖神太鼓

20:30 火元到着
野沢組惣代の火つけ
初燈篭の火つけ
子供の火つけ

20:50 大人の火つけ

22:00 終了

特に20:30からは「火祭りの攻防戦」となり、一般の村民が社殿に向かって火付けを行います。

この火付けを守る役目が25歳の厄年の男性、そして社殿の上に登っているのが42歳の厄年の男性です。

約1時間半の攻防戦の末、社殿が大きく天まで高く燃え上がったところで祭終了となります。

燃え落ちた社殿は翌日まで燃え続け、翌朝に餅などを持ち込んで焼いて食べるとその年は風邪などの病をおこさず過ごせると言われています。

とにかく火の勢いも大規模な火祭りが特徴的といえます。

尚、祭りの日程は毎年1月14日~1月16日となっていてメインの火祭り攻防戦は1月15日となっています。

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野沢温泉道祖神祭りへのアクセス方法

最後にこの大規模な野沢温泉道祖神火祭り会場へのアクセスをお伝えします。

開催場所:野沢温泉村 馬場の原(道祖神祭り特設会場 )

自動車利用の場合:上信越自動車道 豊田飯山ICから117号線 約30分

※会場は駐車場が少ないため、温泉街の駐車場を利用しましょう。

鉄道利用の場合:JR北陸新幹線 飯山駅下車、直通バスで「野沢温泉」下車 約25分

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まとめ

いかがだったでしょうか?

日本三大火祭りとしても位置付けられている野沢温泉道祖神火祭りですが、ご興味持たれた方は、ぜひ、ご参考にしていただき足を運んでいただければと思います。

きっと壮大な火祭りを目の当たりにすることができるはずです。

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